鶏飯と書いて「けいはん」と読みます。鹿児島県奄美地方の郷土料理です。 島鶏のエキスがたくさん入った長寿食です。
鶏飯と書いて「とりめし」と読んでしまう人はかなり多いと思いますが、正しくは「けいはん」と読みます。
鶏飯は鹿児島県奄美大島地方の郷土料理ですが、奄美大島は昔から120歳まで生きた泉重千代さんを筆頭とする長寿の島として知られています。
その長寿の秘密は実はこの鶏飯(けいはん)にあるのかもしれません。
鶏飯(けいはん)は簡単に言ってしまえば、鶏汁のお茶漬けのような食べ物です。
ご飯を茶碗によそって、その上に具をのせて熱々の鶏スープをかけて食べます。
鶏飯(けいはん)を奄美大島地方の飲食店で頼むと、熱々の鶏スープが一杯入った鉄鍋、ご飯、具が出てきます。
鶏飯(けいはん)は今ではこのようなスタイルとなっていますが、以前は鶏の炊き込みご飯だったそうです。
では、鶏飯(けいはん)がどうして奄美地方で発生したのでしょうか?
鶏飯は江戸時代に奄美地方を治めた薩摩藩の役人を接待する料理として普及していったというのが定説になっています。
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鶏飯(けいはん)は鹿児島県奄美大島地方で薬膳として広まったのではないかという説があります。
というのは、昔の人は風邪を引いてしまったら、生姜を入れた鶏汁作って飲み、卵も栄養があるということで一緒に食べたからです。
また、鶏飯はアジアとも繋がっている可能性があるという説もあります。
鶏の腹にナツメ、米、高麗人参を入れて、しっかり煮込む料理が主に朝鮮半島で食べられているサムゲタンです。
サムゲタンは鶏飯(けいはん)と作り方は違いますが、鶏のダシが良く効いたスープを味わって食べる方法は、鶏飯とビックリするほど似ています。
昔から奄美大島地方と朝鮮半島は交流が盛んだったことを考えれば、朝鮮半島の調理方法が奄美大島へ入ってきて鶏飯の作り方の元祖となったとしても決しておかしくはありません。
資源が少ない島では自然の恵みを敬い昔から食べ物を大事にしてきました。
鶏飯(けいはん)はどこか懐かしく素朴で味わい深いです。
鶏飯には異文化の薫りや昔の人の英知がしっかりと受け継がれているように感じます。
汁と一緒に煮込んだ鶏飯の具はタンカン、シイタケ、ねぎ、糊、パパイアの漬物、錦糸卵、乾燥させた島蜜柑の皮と鶏肉です。
奄美の地元で仕入れた鶏を丸ごと鍋に入れてアクをとりながら4時間ほどかけてじっくり煮込んだスープは、スープの表面に脂が浮いてしまうほどコクがあって濃厚ですが、驚くほどにしつこさや脂っこさはありません。
最後に塩と醤油で味を調えてしまえば完成です。
地元の鶏を使う理由は、ブロイラーより運動した鶏のほうがその肉に弾力性があって、旨味が大きくなるからです。
ブロイラーを煮込んでもコクがなく、濁ったスープになってしまうので、鶏飯(けいはん)には使えないのが現状です。
鶏飯はあっさりしているので二日酔いにもいいし、夏バテにも効きます。
鶏飯は栄養学的にしっかりと理にかなっていると考えられています。
カルノシンやアンセリンが多く含まれる鶏肉は活性酸素を取り除き、疲労回復に効果があります。
島蜜柑やパパイア等の食材も一緒にとることができ、バランスのよい栄養となっています。
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